【VALORANT】アナリスト思考型IGL(分析駆動)のやり方
例
最後に、VCT 2026: Pacific Stage 2を優勝したGlobal EsportsのAscentを、分析駆動の例として挙げます。
Global Esportsは大会中にAscentの構成を変更しており、少なくともこの構成で実戦から得られた経験・練度は、何か月も同じ構成を使い続けているチームほど多くありません。
新しい構成を短期間で実戦投入する際の一例として非常に面白いです。

注目するのはT1戦です。
Global Esports側は![[ソーヴァ]](https://amboxambo.com/wp-content/themes/amboxambo/assets/images/valorant/agent/Sova.png)
![[チェンバー]](https://amboxambo.com/wp-content/themes/amboxambo/assets/images/valorant/agent/Chamber.png)
![[ネオン]](https://amboxambo.com/wp-content/themes/amboxambo/assets/images/valorant/agent/Neon.png)
![[オーメン]](https://amboxambo.com/wp-content/themes/amboxambo/assets/images/valorant/agent/Omen.png)
という0フラッシュ&2センチネル。
一方のT1は![[ジェット]](https://amboxambo.com/wp-content/themes/amboxambo/assets/images/valorant/agent/Jett.png)
を採用しており、ドライにエリアを広げたら無限に最初のキルを取られそうな構成です。
それでもGlobal EsportsはAscentを13-5、攻撃側10-2で終えています。
この攻撃側の戦術の組み立てについて見ていきます。

余談ですが、2センチネルって難易度高いと思われがちですよね。
2イニシエーターと違って情報やエリアを直接取れるアビリティが少ないし、2デュエリストと違って戦闘も起こし辛いです。
このデメリットを解決する方法の一つが、システム化されたデフォルト(=シナリオを組み立てること)です。
触るエリアが事前に秩序を持って限定されており、どのタイミングで何の情報が欲しいのか、その情報から次にどの行動へ移るのかまで整理されているのであれば、毎回2イニシエーターでマップ全域を索敵する必要はありません。
むしろ、例えば
または
に加えて![[デッドロック]](https://amboxambo.com/wp-content/themes/amboxambo/assets/images/valorant/agent/Deadlock.png)
![[セージ]](https://amboxambo.com/wp-content/themes/amboxambo/assets/images/valorant/agent/Sage.png)
などを採用することで、一度取得したエリアを保持する能力やセット強度を上げることができ、構成によっては攻撃側でもより攻撃的に戦うことができます。
それでは、試合動画を見ていって下さい。
※特に、1イニシエーター
の索敵を使う場所・タイミングと、
のアビリティの使い方に注目すること。
総評
※T1戦とNongshim RedForce戦を筆者がシーケンス・プロトコルとして分類して集計したもの

Aはシーケンスで攻めている割合が71.4%。勝率もAプロトコルより20.0ポイント高い。
Bはプロトコルで攻めている割合が66.7%。勝率もBシーケンスより66.7ポイント高い。
ラウンド講評
凡例 ☆:勝ち ★:負け
0-0 ☆ | ピストル
シーケンス)Aメイン確保→Aセット
0-1 ☆ | アンチエコ
プロトコル)Aメイン確保→Bセットpronax
0-2 ★ | 3rdエコ
シーケンス)Aメイン確保→A挟み
Aメインを取ってから次どうする?というプランがラウンド毎に異なっています。
1-2 ☆ | フルバイ Op警戒
プロトコル?)ミッド浅め確保→Bセット
1-3 ☆ | アンチエコ
プロトコル)Bのレーザーヴァイン破壊→Aメイン攻め→B挟みpronax
1-4 ☆ | フルバイ Op警戒
シーケンス)0-3で見せたミッド確保→B挟み w/
ULT
1-5 ★ | アンチエコ
プロトコル)ミッド確保→Bのシアー発動→Aセット
最終A→B pronaxしようかどうしようか悩んでそうかも
その間に相手から![[ジェット]](https://amboxambo.com/wp-content/themes/amboxambo/assets/images/valorant/agent/Jett.png)
![[ヴァイス]](https://amboxambo.com/wp-content/themes/amboxambo/assets/images/valorant/agent/Vyse.png)
ULTを3つ使われ、先に仕掛けられたことが敗北に繋がっています。
2-5 ☆ | フルバイ Op警戒
シーケンス)
ULT先行のコンタクトA挟み
2-6 ☆ | アンチエコ
シーケンス)コンタクトBラッシュ
2-7 ☆ | フルバイ Op警戒
シーケンス中断)Aメインラッシュ→A
を確認後、時間をかけてA挟み w/
ULT
理由:Aセンチネルに対してAラッシュをそのまま続行すると、アビリティによって時間を稼がれ、その間にローテーションされてしまいます。そこで一度時間を掛けることで、
1人だけにBを守らせ続けることが難しくなるため、
のようにB側へ戻る選手が発生します。その瞬間に改めてA挟みで仕掛けています。
Nongshim RedForce戦での同様のラウンド
2-8 ☆ | アンチエコ
シーケンス)Aメインラッシュ w/
ULT
2-9 | フルバイ Op警戒
シーケンス)Aメインラッシュ
こんな感じで、B攻めではプロトコルからのpronax、A攻めではシーケンスによる速攻を使う場面が多く見られました。
Ascentにおける基本的なIGL・作戦の組み立て方の一例として、紹介しておきます。
他、T1戦では見られなかった重要な動きもいくつか紹介しておきます。
Bトラップワイヤー破壊→A挟み→B挟みpronax
エコBメインラッシュ
A挟みラッシュ