【VALORANT】アナリスト思考型IGL(分析駆動)のやり方

発展・構成

分析駆動に関わらず、シナリオ主体の戦い方には大きな弱点があります。

まず、こちらが次の行動を準備している時間を、防衛側にも与えてしまうことです。

2026年現在、攻撃側がアビリティだけで一方的にエリアを塗り続けられる時代ではなくなり、以前ほど攻撃側が大量のアビリティを使って安全に盤面を塗り続けることはできません。
分析駆動はセットプレーや事前の条件分岐を重視するため、こちらが次の行動へ進むまでの間に盤面そのものを変えられると、判断の前提が崩れてしまいます。
そのままシャーペン・ファストリテイクされて、どれだけエリア優位であったりマクロで勝ってても、普通に後出しアビリティをぶつけられて負ける

この対策としては、グレネード・モロトフ等の遅延アビリティを持つエージェント、特に[フェニックス][レイズ][KAY/O][テホ][キルジョイ][デッドロック][セージ][ヴァイス][ヴァイパー][ブリムストーン]等をなるべく多く採用し、一度取得したエリアへ防衛側が再侵入する際の負担を増やす方法があります。
もしくは[ネオン][ヨル][ウェイレイ][ジェット]などを使って速攻し、防衛側が盤面を塗り返す時間そのものを与えないことも重要です。

そしてもう一つ、シーケンスそのものを読まれる問題があります。

分析駆動にかかわらず、セット重視、特にシーケンス主体の戦い方をする場合は、セット以外のドライや撃ち合いでラウンドを制する方法も身に付ける必要があります。
攻めOperator、ラークを刺す、全方位攻め、選手個人の判断を重視した戦い方など。
こうしたデフォルト、相手の読み、選手個人の判断を強く取り入れたIGLには、今回は詳しく扱いませんがXizt型、FalleN型、NEO型、karrigan型などがあります。

このあたりの解説は今回のトピックではないので省略。

これを構成側から補強するのであれば、ドライな勝負を作りやすい[チェンバー]、Operatorを持てる[ジェット][ヨル][ネオン][ウェイレイ]、あるいは2デュエリスト採用などが挙げられます。

ここでエージェントピックの話になったので、構成についても触れておきます。

2024 Masters Shanghai頃までAscentで長く使われていた、いわゆるスタンダード構成[ジェット][KAY/O][ソーヴァ][オーメン][キルジョイ]って、この「なんでもできる」というバランスがめっちゃ良かったんですね。

しかし2025年以降、[テホ][ヨル]を含む別構成が台頭し、様々なエージェントの研究が進んだ結果、旧スタンダード構成の各エージェントが1人で担っていた機能を、複数のエージェントへ分散して置き換える構成が増えています。

例えばChampions 2025決勝を私なりに機能分解すると、

NRG
[キルジョイ]のエリア保持・ダメージ性能 → [ヴァイス]に置換

FNATIC
[ジェット]のOperator・速攻性能 → [ヨル]に置換
[KAY/O]のフラッシュ・ダメージ性能 → [ヨル][ヴァイス][セージ]に分散
[キルジョイ]のエリア保持・ダメージ性能 → [ヴァイス][セージ]に分散

というように見ることができます。

同様に、Masters London 2026決勝では、

Paper Rex:FNATICと同じなので割愛

LEVIATÁN:
[ジェット]のOperator・速攻性能 → [ネオン][チェンバー]に分散
[KAY/O]のフラッシュ・ダメージ性能 → [フェニックス]に置換
[キルジョイ]のエリア保持・ダメージ性能 → [チェンバー][フェニックス]に分散

と考えることができます。

Ascentの構成を考える上で、旧スタンダード構成が持っていた機能を誰がどのように代替しているのかを考察することはとても重要です。