【VALORANT】アナリスト思考型IGL(分析駆動)のやり方
シーケンス(gla1ve型)
シーケンスとは、「A-B-C VALORANT」とも呼ばれるような、とても構造化されたチーム構造のことです。
前提としてラウンドの終わらせ方がある程度決まっていて、そこから逆算して、ラウンド開始時はリコンボルトでエリアαを取る、次はドローンでエリアβを取る、最後はAを攻める……と、ラウンド開始から終了までの一連の展開をあらかじめ設計しておくことを指します。
シーケンスを積極的に採用していたコーチのzonic(2022)によると、その場の判断に大きく依存せず、練習で用意した展開を基盤としてラウンドを進めており、最終的にサイトへ攻め込む直前に使用する最後のフラッシュまで、あらかじめ決めていたこともあったそうです。
そのため、シーケンスの中でもかなり極端に構造化された戦い方だったと言えます。
もちろん完全な一本道ではなく、大きな一本道を基盤として相手への対策を混ぜることもあります。
例えば、エリアγに存在するセンチネルのトラップを壊す工程をシーケンスの途中へ追加したり、特定チームに対してだけアビリティの順序を変えたりするような形です。
伝説のIGL gla1ve、およびコーチzonicが世界最高峰で仕上げた手法なので、一般的には「gla1ve型」とも呼ばれます。gla1veについては今回は割愛します。
シーケンスの長所として、各メンバーに大きな意思決定を要求する場面が少なく、練習した内容をそのまま再現しやすいため、私は新興チームや新構成を使う時ほど扱いやすいと考えています。
一方、その分IGLおよびコーチ側は、ラウンド開始から終了までの流れをかなり綿密に準備する必要があります。
余談ですが、過去に私が所属したチームで、以下のように1週間以内に構成を変更して実戦投入しなければならなかった際も、実際にシーケンス主体で戦っていました。



ただし、このシーケンスには明確な弱点もあります。
zonic(2022)によると、相手が意図的に変な選択をしてくると、その「変な選択」がこちらに対しては正解になってしまう問題点を挙げており、一つの構造化された戦い方だけを続けるのではなく、複数の型を使い分ける必要があるとも説明しています。
この問題は後ほど改めて触れます。