Progressive Rock

Progressive Rock

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概要

発祥:1960’s後半 イギリス

全盛期:1969’〜70’s前半

1960年代後半、ベトナム戦争やテレビの普及などの技術的進歩により、主にアメリカで音楽の多様性とともに価値観が大きく変化した。シングル・ヒットを生み出すことが作品を作る上で最も重要だったポピュラー音楽に状況の変化が起こり、アルバムの方をより重視するバンドの存在が際立ってきた。アルバム重視ゆえ、ラジオにかけるのに都合の良い演奏時間の制限を無視することができ、編曲などにも今までにない要素を持ち込むミュージシャンが多数登場しはじめた。

ロックの表現方法が多様化する中、実験的・前衛的なロックとしてアルバム思考のロックを目指したアーティストは、ジャンルに囚われることなく他ジャンル(特にクラシックやジャズ)の要素を取り入れるようになる。はじめはそれらのバンドは Psychedelic Rock の派生だと思われており、Progressive Pop 略して Prog と呼ばれていた。

1969年、ライブ経験がほとんどなかった”King Crimson”が『In The Court Of The Crimson King』をリリースし、商業的成功を収める。その後、“Pink Floyd『The Dark Side of the Moon』(1973) などが世界的大ヒットを記録し、全盛期を迎える。

1970年代半ば、Progressive Rock へのカウンターとして生まれた Punk Rock の台頭によって Progressive Rock は表舞台から消す。Progressive Rock に影響されたバンドのほとんども1980年代の New Wave に触発されて別ジャンルの楽曲を制作するようになり、Progressive Rock は完全に消滅することとなる。

影響を受けたジャンル

・Classical

音楽的特徴

楽器

  • インストゥルメンタル
  • シンセサイザーやメロトロンなどといった、当時の最新テクノロジーを使用した楽器

楽典

  • クラシックやジャズのような長尺主義傾向
  • 変拍子・転調

その他

  • アルバム全体を一つの作品とする概念(コンセプト・アルバム)

代表曲

  • King Crimson – In The Court Of The Crimson King (1969.10)

全5曲で43分。メロトロン、フルート、サックスなどを導入し、新たな音楽を創造した。

2曲目の『I Talk To The Wind』は、Folk Song の偉大なミュージシャンでその時代の文化を作り出してきた“Bob Dylan”『The Freewheelin’ Bob Dylan』に対するカウンターソングとなっている。

 

  • Led Zeppelin – Led Zeppelin III (1970.10)
  • Led Zeppelin – Led Zeppelin IV (1971.11)

Led Zeppelin”はブルース、フォーク、サイケに影響されたロックバンドで、1st、2ndで確立したイメージからの脱却を図るため、フォークやロックンロール、東洋音楽に影響されたアコースティック中心の曲を作ったりと、独自の音楽性を築くこととなる。

『Led Zeppelin III』はクラシック・ロック誌による「100 Greatest British Rock Album Ever」において31位を記録した。

『Led Zeppelin IV』は全世界で3,700万枚をセールスし、世界歴代アルバム売上第9位を記録した。また、総売上枚数は3億枚を超えていると言われ、全世界でトップタイ4位に入る。

 

  • Genesis – Nursery Cryme (1971.11)

クラシックの影響を受けている他のバンドとは違い、”Nursery Cryme”は随所からオリエンタルやブルージーなサウンドを聞くことができる。全7曲で39分と他のアルバムと比べてもかなり短い。

 

・Emerson, Lake & Palmer – Tarkus (1971.6)

全7曲で38分。表題曲である Tarkus は20分を超える壮大な組曲になっている。新技術であるシンセサイザーを効果音としてではなく音程楽器としての可能性を示した先駆的アルバムである。

 

  • Emerson, Lake & Palmer – Pictures at an Exhibition (1971.11)

19世紀ロシアの作曲家”Modest Mussorgsky”が作曲した同名のピアノ組曲『Pictures at an Exhibition』(展覧会の絵)をロックにアレンジしたもので、”Deep Purple”と並んで、ロックにクラシックを取り入れた先駆的例として有名である。

 

Yes – Close to the Edge (1972.9)

全3曲で37分という大作主義的傾向を全面的に打ち出した作品である。全体的に Country、Folk、Baroque Pop にかなり強く影響されており、Psychedelic Rock の正当進化だと言える。

 

  • King Crimson – Lark’s Tongues in Aspic (1973.3)

1972年、Progressive Rock の立役者だった”King Crimson”は一時解散するも、”Yes”のドラマー”Bill Bruford”を引き抜き再結成される。そんな中で制作された5thアルバム『Lark’s Tongues in Aspic』は「静と動」で構成された即興演奏が特徴的。

 

  • Pink Floyd – The Dark Side of the Moon (1973.3)

全10曲で43分。サックス、シンセサイザー、SE、歌声ではない声やセリフなどが導入され、アルバム全体で物語性を強く打ち出している。

1973年3月から1988年まで15年間ランクインし続け、750週チャートインというギネス記録を打ち立てた歴史的なアルバムである。全世界での売上枚数は5000万枚とされている。

 

派生したジャンル

影響を与えたジャンル

 コンセプト・アルバムの精神など、互いに影響し合った。

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