Rock Opera

Rock Opera

概要

発祥:1968’ イギリス

全盛期:1969’〜現在

1966年、“The Who”のギタリスト”Pete Townshend”が製作したデモテープを聞いたメンバーが、そのテープを Rock Opera と称したことから、ロック・オペラという言葉が広まった。

1968年、イギリスのロックバンド”The Pretty Things”によって、一つの物語体のコンセプトを持たせたアルバムの『S.F. Sorrow』がリリースされる。これは最初期のロックオペラだが、ストーリーに筋は通っておらず、宣伝もほとんどされなかったことから話題になることはなかった。

1969年、“The Who”が本格的なロック・オペラの第1号である『Tommy』をリリースする。オーケストラなどによるコンサートに加え、映画化、舞台化など多方面にメディアミックス展開され、ロックオペラというジャンルを確立させた。

 

影響を受けたジャンル

アルバム思考の考え方はここから影響された。

音楽的特徴

代表曲

  • The Pretty Things – S.F. Sorrow (1968.12)

ロックオペラの元祖アルバムだが、予算の制約からほとんど宣伝ができず、発売当時は話題にならなかった。しかし後年になって、最初期のコンセプト・アルバムの1つとして高く評価された。

 

  • The Who – Tommy (1969.5)

“The Who”は British Invasion によって有名になったバンドの1つで、シングルヒットを量産するロックバンドだった。

British Invasionとは

1969年、ロックとオペラを融合させた画期的な作品である、4thアルバム『Tommy』をリリースする。全英チャート2位、全米チャート4位を記録し、Rock Opera というジャンルを確立させるに至った。

 

  • David Bowie – The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars (1972.6)

火星からやってきた「ジギー」がロック・スターとしての成功からその没落までを様々な人の目線で綴ったロックオペラである。

ローリング・ストーン誌の「オールタイム・グレイテスト・アルバム500』で35位を記録し、アルバム収録曲の『Ziggy Stardust』はロックの殿堂の「ロックン・ロールを形成した500曲」に選出された。

“David Bowie”は一般的に Glam Rock のアーティストとして見なされるが、Glam Rock は主に衣装などの外見でのカテゴライズで、音楽性に関してはほとんど考慮されない。
本企画では主観や常識に囚われない音楽性だけのカテゴライズを行うため、Rock Opera として分類した。

 

  • Queen – A Night at the Opera (1975.11)

オペラのような重厚なコーラスを盛り込んだ、4thアルバムの『A Night at the Opera』はイギリス、オーストラリア、ニュージーランドで1位、カナダで2位、アメリカ、ノルウェーで4位を記録するなど、全世界で大ヒットした。”Queen”の総売上は2億枚を記録している。

 

  • Pink Floyd – The Wall (1979.11)

“Pink Floyd”のもう1つの代表作『The Dark Side of the Moon』とは違い、一人称で物語を歌っていくオペラ形式となっている。全米1位、全英3位を記録し、全世界で3,000万枚以上を売り上げた。

 

  • White Faced Lady – Kaleidoscope (1991.2)

 

  • Green Day – American Idiot (2004.9)

 

議論

派生したジャンル

影響を与えたジャンル

コンセプト・アルバムの精神など、互いに影響し合った。

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