平曲
概要
発祥:766′ ~ 823’ 日本
奈良時代(710年~12世紀後期)に、唐より琵琶楽がもたらされた。
盲人の琵琶法師である”玄清法印”は琵琶で毒蛇を退散させたり、天然痘の流行を収めたと言われ(このエピソードが「土用の日」に行われる荒神祭の起源と言われている)、盲僧琵琶と呼ばれる新しい宗教音楽が全国に広がっていった。
全盛期:鎌倉時代(12世紀末)
鎌倉時代には『平家物語』と共に経文が唱えられる盲僧琵琶のスタイルが確立された。これらの盲僧琵琶は『平家物語』より名前を取って平曲と呼ばれた。
衰退:明治時代(1868’)
明治政府の盲官制度の廃止に伴い、伝承者が激減した。1955年に無形文化財に選択され、保護の対象となっている。
影響を受けたジャンル
琵琶の伴奏の元で経文を唱えるスタイル
- 琵琶楽
語り物風の曲節が付されるスタイル
- 悉曇
- 声明
- 講式
音楽的特徴
旋律
- 五声
楽器
- 琵琶法師による経文
- 琵琶
代表曲
- 平家物語
1240年以前に執筆されたとされている軍記物語で、平家の栄華と没落、武士階級の台頭などが語られる。
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