浄瑠璃
概要
発祥:享禄年間(1528~1532年) 日本 関西
享禄年間(1528~1532年)に、浄瑠璃御前と牛若丸の情話が語られた『浄瑠璃姫十二段草紙』が完成され、平曲に次ぐ新たな琵琶楽として浄瑠璃物語が語られるようになる。
永禄年間(1558~1570年)に、琉球より三線や三弦といった弦楽器が大阪の堺に伝来し、琵琶法師たちが改良して三味線を作成した。その後、”沢住検校”によって三味線を用いて語られる浄瑠璃のスタイルが確立され、侍女の”小野阿通”が”織田信長”に聞かせたことで広く普及していくこととなる。
全盛期:江戸時代(1686’~1867’) 日本 関西
1686年、”近松門左衛門”が”竹本義太夫”のために書いた『出世景清』は演劇性・物語性が重視され、革命的な浄瑠璃作品として人気を博した。『出世景清』以前の浄瑠璃は古浄瑠璃、以降の浄瑠璃は新浄瑠璃と呼ばれる。新浄瑠璃では戯曲の文学的な成熟と詞章の洗練が行われ、「歌う」要素を極端に排することで一曲のドラマを「語り」によって立体的に描きあげる構成が築き上げられた。
江戸時代中期には、「語り」よりも「歌」の要素が極めて強い豊後三流が歌舞伎の劇付随音楽として人気を博した。
衰退:
影響を受けたジャンル
音楽的特徴
代表曲
- 薩摩浄雲 – はなや (1634)
- 杉山丹後掾 – 清水の御本地 (1651)
- 近松門左衛門 – 出世景清(1685)
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