VOCALOID

VOCALOID

概要

VOCALOID J-Pop から派生し、2000年代後半~2020年代のインターネット文化と共に発展したポップスの一種である。メインボーカリストに「VOCALOID」と呼ばれる合成音声ソフトウェアを起用していることが特徴的。

“ryo”のように職業作曲家ではないコンポーザーが多く活躍しているため、以下のような特徴が見られる。

  • アマチュア作曲家のコミュニティから発展したジャンルであるため、予算が少なく、従来のポップスと比べて楽曲制作に携わるメンバーが少ない。
  • 「デスクトップミュージック」と呼ばれる、コンポーザー1人がパソコン上で楽曲制作を完結することができる技術が利用されるため、生演奏の楽器が使われる機会は少ない。

音楽性の特徴として、モノフォニーなリフブルー・ノート・スケールの多様が挙げられる。ポップスの分野でこの音楽性は珍しく、類似するジャンルとしては1970年代のハードロックに該当する。また、その印象的なリフがフィーチャーされることが多く、“wowaka”“かいりきベア”のように「リフ | A | リフ | A | B | C」といった特徴的な楽式が見受けられる。

(メモ失礼)世代のカテゴライズに迷っている楽曲

  • 椎名もた – Young Girl A / 少女A (2013.10.17)

『少女A』は YouTubeにて人気を博した最初期の楽曲で、2024年現在、YouTube における VOCALOID 楽曲の中で7番目に再生数が多い楽曲となっている。VOCALOID 楽曲の投稿場所がニコニコ動画から YouTube に移っていく中で重要な役割を担った。

高度なアニメーションが用いられることがポピュラーな手法となっていた第2世代の中で、『少女A』の動画は第1世代を彷彿とさせる一枚絵が特徴的。

 

  • Cien -【オリジナル】ECHO【GUMI English】(2014.10.8)

“Cien”は海外在住のボカロPで、歌詞が全て英語であることが特徴の『ECHO』はニコニコ動画では初となる英語ライブラリのみを用いたボカロ曲、および GUMI English を用いた曲として、ミリオンを達成した。

2024年現在、YouTube における VOCALOID 楽曲の中で2番目に再生数が多い楽曲となっている。『少女A』と並んで、YouTube における VOCALOID シーンの興隆に貢献した。

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